店の紹介

 弊店は、自然豊かで美味しい水に恵まれた黒部川扇状地に位置する富山県入善町にあります。春には、雄大な北アルプスの峰々を背景に広大なチューリップ畑を散策できる入善町の「にゅうぜんフラワーロード」や朝日岳の残雪と春の花々が織り成す朝日町舟川べりの「春の四重奏」、夏には、森の緑と涌き水が神秘的な雰囲気を醸し出す入善町の「杉沢の沢スギ」、初夏から秋にかけては、黒部市「宇奈月温泉」を起点として走るトロッコ電車から眺める「黒部峡谷」の絶景、冬には、雪化粧を施した荘厳な「後立山連峰」など、近隣には四季折々の美しい自然を満喫できる見所がいくつもあります。

 まだ歴史も浅く、夫婦二人三脚で切り盛りする小さな蕎麦屋ですので、何かと行き届かない点もあろうかと存じますが、良質の原材料を用い、真心を込めて旨い蕎麦を提供することをモットーとしております。上質な蕎麦切りそのものを味わっていただきたいとの思いから、ご飯物やセットメニューはご用意しておりません。ちょいと蕎麦を手繰ってみたいというお客様向けの昼営業のみの蕎麦屋です。こうした業態がこの地域で受け入れられるかどうか不安は残りますが、蕎麦本来の風味や食感を楽しんでいただける蕎麦屋であると自負しております。

 弊店の蕎麦は、香り高く風味豊かな福井在来種の蕎麦の実を、石臼を使って自家製粉し、後立山連峰と黒部川扇状地が育んだ自家井戸の天然水を加えて手打ちする十割蕎麦です。また、蕎麦汁は、蕎麦の風味を邪魔しないよう、削りたての鰹本枯れ節、昆布、椎茸から出汁を引き、昔ながらの杉桶仕込みの醤油や純天然醸造の味醂に砂糖を加えた本返しと合わせております。

 そこかしこで、人々が蕎麦を楽しみ、蕎麦を語る、そんな蕎麦の文化がこの地で花開くことを夢見ております。


© Teuchisoba Akari 2016